悠閑自在

本屋さんで働きながら8年かけて放送大学を卒業、29年度1学期に再入学しました!

休符に???

最近お気に入りの番組「名曲探偵アマデウス」(NHK-hi)
今日はドヴォルザークの9番「新世界より」でした。
タイトルを聞いてもピンと来ない人でも曲を聴いたら「はいはいはい!」といくらい、耳なじみのある曲です。
第4楽章はどこぞの車のCMで使われてるし、第2楽章の主題は「遠きぃ〜山にぃ〜日は落ちてぇ〜♪」のメロディです。
ほら、わかったでしょ。
今日の番組を見てて初めて知った事がたくさんありました。

へぇ〜!その1

その第2楽章の主題メロディ。
ヨナ抜き音階なんですってっ!
ハ長調で言ったら、「ドレミファソラシ」の4番目の「ファ」と7番目の「シ」を抜いた音階。
世界の民族音楽はこのヨナ抜き音階になってる事が多いのだそうです。
番組で紹介されてたのは、例えば日本の童謡で言ったら「七つの子」、例えばスコットランド民謡の「蛍の光
見事にヨナ抜きでした。
この曲はドヴォルザークがアメリカに渡った時に書かれた曲で、故郷とは全くちがうニューヨークという都市に刺激を受け、そして故郷への想いを馳せた曲なのだと。
なので、東ヨーロッパの人が書いたメロディを聴いた時に、日本人でさえどこか懐かしさとか郷愁を誘うとかという感じに聞こえるのは、昔ながらの音階で書かれているからであり、それは日本人だけの事ではないと。
私もあのメロディは大好きで、聴いてるうちに肩の力が抜けてくるような感じになったりします。
だから今日の放送はいつにも増してガッツリ見たわけで。

へぇ〜その2

これはね、へぇ〜と言うより
えぇっ〜〜!?
に近い。
そこまで好きなメロディだと言っておきながら、これはホントに知らなかった!
その第2楽章には見た事もない音符が書かれてあるんですよ!知ってましたか?!
今までのほほ〜んと聞いてて気づかない私がバカ??
だって
四分休符にフェルマータが付いてるのよ!!!
休符にフェルマータが付くとどうなるか。
曲が止まります。
曲の途中に空白の時間が存在するんです。
あのメロディーが途中でフッと止まるんです!
これはテレビに向かって
そ....そーなの??
って言っちゃったもん。
番組終わった後に聴いたね、CD。
2楽章を聴いたよ。
何で気づかなかったのかわかったわ。
私の所有するCDでは10分30秒前後のあたりでこの空白の時間がやってくるのですが、ここらへんってかなり音量押さえて演奏されてるんですね。
私のアンプの音量表示はなぜか「dB」なのでその感覚で言わせていただければ、10dBくらい上げないと聴こえないんだわ。
そこまで上げて、なおかつスピーカーの前まで行って耳近づけて、その空白の時間を聴いた時は鳥肌立ったな。
その空白が、私にはなお一層の懐かしさを感じさせるんだね。
まるで空を見上げて一息つくような、そんな感じ。
クラシックに少しでも興味のある方、この番組はハマるぞ。
興味のない方、間違いなく興味湧きます。
ぜひ一度ご覧あれ!