読書感想文
夏休みの宿題で厄介なものの一つですね。
毎年のように「読書感想文を書くための本を探しています」というお客様が来ます。
それも書くご本人様ではなく、ご家族の方がいらっしゃいます。
何だかよくわからない本を家族が買ってきて、それ読んで読書感想文を書けといわれて書けるものかい?
やっぱりご本人様が読んでみたい本を選ぶのが良いと思うのです。
何年か前、とある学校で「テレビ・映画化されたものは不可」というお達しが出たんですが、余計なお世話じゃないの?
テレビや映画で見て本を読んでみたいと思うことだってあるでしょ?
例えば私が「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだきっかけは、映画を見たけどさっぱりわからなかったからです。
この映画は原作を知っている人向けなのか?と思って読みました。
読み終わった後、再び映画を見ました。
原作のほうがめっちゃ面白いじゃないですか!という結果。
映像化されると、やっぱり端折られるんですね。
登場人物の細かい心理描写とか、映像では伝わりにくい事はたくさんあります。
映像化された小説を読むことは決して悪いことではないと思うのです。
無理やり何か読まされてそれで読書感想文を書け、映像化された作品はダメです・・・なんてされたら、本離れを助長することになるのではないかと心配になります。
どうか本を嫌いにならないでね。
ひっそりとお願いしながら本日はこれにて。