悠閑自在

本屋さんで働きながら8年かけて放送大学を卒業、29年度1学期に再入学しました!

教科書

明日から新年度です。
うちの会社は現在教科書業務に追われています。
小、中学校は前もって学校に都合の良い搬入日を聞いて、教科書供給会社を通じて運送屋さんに連絡。
運送屋さんから学校に教科書が搬入されると、私たちが学校へ行ってクラス別に仕分けます。
ところが今年は地震の影響で物流がストップしてしまい、その影響は教科書搬入にも当然のように及んでいます。
新学期までには教科書をお渡ししたいのは当然なのですが、運送屋さんもいつ搬入できるのかわからないという状況でもあるので、各学校には事情をご理解いただきたい旨の文書を配布しながら、今年は搬入されたら御一報下さいという、例年では考えられないお願いをしています。
その電話を受けてから、回るルートを決めて学校へ伺っています。
昨日、某中学校から「教科書いつ入るんですか?」という電話が入りました。
いつ入るのかはこちらも把握できておらず、運送屋さんもまだはっきりと日時まではお答えできないという状況である事
現在、全ての学校への搬入が遅れている事
本来なら半分くらいの学校の仕分けが終っていているはずが、まだ3校ほどしか終っていない事
中には当初の搬入予定日より5日ほど遅れている学校もあるという事
新学期に間に合うようにしたいのは当然ですが学校に教科書が搬入されなければこちらも動けない事
など、現状を説明して何とかご理解をいただきたいとお願いをしました。
その話をしている間ずっと、電話の向こうの方は「はぁ〜(-"-)」と、あきらかにイラついたため息をつくんですね。
気持ちはわかります。
こちらもなんとか新学期に間に合わせたいと思ってるんです。
でも、ため息をつきながら人の話を聞くのはどうなんでしょう。
業者と顧客という関係以前に、失礼ではないでしょうか。
「じゃ、4日の入学式には渡せないと言うことなの?」
もう、どう言えば理解していただけるのでしょう。
問い合わせと言うよりクレームに近い事を次々と言われました。
被災された地域では、授業ができない学校もあるし、教科書が津波の被害にあって新学期に渡せず、刷り直そうにも紙が不足している状態です。
でもこちらは確実に渡せるんです。
ただ、地震の影響を受けて遅れているんです。
もし新学期に渡せないという事になってしまったら、目に見える被害はなくても、こういう影響が身の回りで起きている事、新学期になっても教科書を手にできない子どもたちがいる事など、地震被災者の方々のことを考えるきっかけを作っていただいてもいいのではないかと思うのですが。
全ての学校がこういう対応ではありません。
「今年は大変ですね」と言葉をかけてくださる先生もいらっしゃいます。
スケジュール押し押しで確かに大変かもしれませんが、こちらは新学期に間に合わせたい、間に合わせなきゃ!と思っているので、大変だなんて思ってられません。
今日も数校から搬入されましたという連絡をいただきましたので、明日も4校に伺う予定です。
昨日の電話は、ちょっと不愉快でした。